問題です。
一つのオレンジ🍊を想像してください。2人の姉妹がオレンジを我先に欲しがっています。あなたはオレンジを不満がない様に分け与えないといけません。
あなたがとるべき行動は何でしょうか❓❓❓
あなたは姉妹の納得を得るためにどのように分けますか❓❓❓
少し考えてみてください。
やっぱり半分に分けますかね?
ケンカになるといけないですからね。
これ人材育成セミナーなるものに参加した時に課題として出てきました。
他の企業の方と受けて、どう対応するか、そしてその理由について、1人ずつ発表しました。
少し回答にひねりもいるという状況だったので、私の出した答えは、切りたい子と選びたい子に分ける。切りたいを選択した子がまずキレイに半分に切って、選びたいを選択した子から選ぶことで、モメないと発表しました。基本は、半分に分けるという考えです。
セミナー上の答えは、まず2人の『話を聞く』というものでした。
話を聞いてみると、実は、妹はオレンジの実が食べたく、姉はマーマレードを作りたく皮を欲しがっていたのです。
もっとも効果的な分け方は、まるっと実を妹に、皮のすべてを姉にあげると、無駄がまったくなく、『最大限に姉妹(顧客)のニーズを満たす』ことができるというものです。
「はっ」とした覚えがあります。
顧客が何を求めているか??しっかりニーズを知る(聞く)ことが大事ですね。
『顧客』『半分』という言葉から、ドラッカーの考えが頭に出てきてしまいました。
ドラッカーは、『正しい妥協』と『間違った妥協』についてこう語っています(こちら本日の金言です。)。
半分のパンはパンである。半分のパンを得たならば、パンを得たことになります。これは正しい妥協です。これに対し、ソロモンの裁き※における半分の赤ん坊は、赤ん坊ではありません。間違った妥協です。
By ドラッカー
※ソロモンの裁き = 二人の母親が、ある赤ん坊を自分の子だと言い争っていた。そこでソロモン王は、赤ん坊を剣で半分に分けて与えよ、と言い渡す。一人はその裁きに同意したが、もう一人は自分は引き下がるから赤ん坊を生きたまま相手に渡してほしい、と訴えた。そこで、生きたままを願う母親の方に赤ん坊を引き渡したという話。
マネージャーたる者、時には自らの陣営のために戦わなければなりません。
正しい妥協と間違った妥協を峻別しなければいけないとドラッカーは、語っています。
客観的であって、もの分かりがよいと評判を取っても、部下からは見放されるでしょう。期待(顧客ニーズ)に応えていないからです。働く者は、上司が支援し、かばい、立ち上がってくれることを期待しているのですと語っています。
こちらの話は下記の本から引用させて頂きました。
ドラッカーコンシェルジュの私が自信を持ってこちらの本をおすすめします。タイトル通り、仕事や生き方のヒントが詰まっています。
秘密にしときたいくらいの一冊です。